溶接は資格なしでできる?DIY向けにおすすめの資格も紹介!
こんにちは、溶接棒・溶接機材の通販専門店 WELD ALL(ウエルドオール)です。
「仕事やDIYで溶接を始めてみたいけど、資格を取得しないといけないの?」と疑問に思う方は多いです。
溶接は、火花が飛び散ったり感電の危険があったりなど、慎重に取り扱わなくてはいけないイメージがあるため、不安になってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、溶接は資格なしでもできるのかどうかと、溶接の資格が必要になるケースをご紹介していきます。
さらに、溶接の資格を取得するメリットや溶接の資格5選なども解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
溶接は資格なしでできる?
溶接は資格なしで行える場合がほとんどです。
「DIYでの溶接を始めたい」という方は、基本的に資格がなくてもできるという認識で良いでしょう。
「仕事として溶接をしたい」という方も、資格を取らないまま見習い溶接工として採用される場合もあります。
しかし、特定の条件下で溶接を行う場合、資格が必要になることもあるので注意が必要です。
次の章にて溶接の資格が必要になるケースについて解説していきます。
溶接の資格が必要になるケース
溶接の資格が必要になるケースは、以下の通りです。
- アーク溶接やガス溶接の業務を行う場合
- ボイラーなどの溶接をするとき
- アセチレン溶接装置や集合溶接装置を使用するとき
会社が従業員にアーク溶接の仕事をさせる場合、「アーク溶接等特別教育」を受講させることが労働安全衛生法で義務付けられています。
同じく、ガス溶接を扱って業務を行う場合も、「ガス溶接技能講習」を修了しなければいけません。
また、ボイラーなどの溶接を行う際は、「ボイラー溶接士」の免許が必要となります。
アセチレン溶接装置やガス集合溶接装置を使用するときにも、「ガス溶接作業主任者」の免許が必要です。
溶接の資格を取得するメリット
溶接の資格を取得するメリットは、以下の3つです。
- 溶接の基礎知識を学べる
- 溶接の安全性が高まる
- できる仕事の幅が広がる
こちらでは、上記3つのメリットについて解説します。
溶接の基礎知識を学べる
資格を取得することで、溶接の基礎知識を学べるメリットがあります。
個人のDIYにて溶接を行う際も、「溶接の仕方がわからない」という状態で始めるよりも、資格取得で基本的な知識や技術を身に付けてから始めた方が安心できるでしょう。
溶接の安全性が高まる
溶接の資格を取得することで、安全性が高まるという利点も挙げられます。
溶接は危険を伴う作業になるため、自分の安全はもちろん周囲の安全のことも考えると、資格を取得するメリットがあるでしょう。
できる仕事の幅が広がる
資格を取得することで、できる仕事の幅が広がるケースも考えられます。
資格の取得によって難易度の高い溶接作業も行えるようになれば、会社で任される仕事の幅が広がり、昇進や給料アップも狙えますよ。
溶接の資格を取得する方法
一般的に、溶接に関する資格を取得するには、以下の流れで行います。
- 受験日程・受験料・受験条件を調べる
- 各都道府県にある指定機関に受験を申し込む
- 学科試験や実技試験に向けて勉強や溶接経験をする
- 当日の評価試験を受ける
資格によって頻繁に受験できるものもあれば、年に数回しか受験できないものもあるので、受験料や受験条件と併せて事前に受験日程を忘れずに確認しておきましょう。
学科や実技の評価試験に受かると資格が認証されます。
溶接の資格5選
溶接に関する資格は様々ですが、こちらでは代表的な5選をご紹介します。
- アーク溶接作業者【DIY向けにもおすすめ】
- ガス溶接技能者
- ガス溶接作業主任者
- アルミニウム溶接技能者
- ボイラー溶接士
溶接の資格を取るかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
アーク溶接作業者【DIY向けにもおすすめ】
アーク溶接作業者は、アーク溶接等特別教育の講習を修了することで取得できる資格です。
基本的な知識や溶接方法を学べるため、「DIYで溶接を行いたい」と考えている方にもおすすめです。
特別教育では、学科で必要知識や労働安全衛生法などを学び、実技でアーク溶接装置の扱い方やアーク溶接の作業方法について学びます。
18歳以上であれば誰でも受講することが可能で、テストも基本的にありません。
ガス溶接技能者
ガス溶接技能者は、ガス溶接技能講習を修了することで取得できる資格です。
資格を取得すると、ガスの熱で金属を接合するガス溶接や、ガスを使って切断するガス溶断の仕事を行うことができます。
講習では、設備の取り扱い方法や可燃性ガスや酸素の知識、関係法令などを学び、学科講習には試験もあります。
ガス溶接作業主任者
ガス溶接作業主任者は、ガス溶接の作業方法を決め、現場で作業員に指示をする責任者になるために必要な資格です。
ガス溶接技能者の資格を取得して経験を積んだ後、ステップアップとして取得する資格といえます。
資格を取得した人が現場の責任者でない場合、アセチレン溶接装置またはガス集合溶接装置を使用した溶接作業ができないため、ガス溶接を行う現場ではとても重要な資格です。
試験は学科試験のみで、ガス溶接に関する知識や関係法令などが出題されます。
受験資格は特にありませんが、合格後の免許申請の際に実務経験などを証明できる書類を提出する必要があるので、注意しましょう。
アルミニウム溶接技能者
アルミニウム溶接技能者は、アルミニウムのティグ溶接やミグ溶接の技能についての認定資格です。
アルミニウム溶接技能者の資格には、「基本級」と「専門級」があり、それぞれ以下のように受験資格が設定されています。
- 基本級:1ヶ月以上アルミニウムの溶接技能を習得した満15歳以上の者
- 専門級:3ヶ月以上アルミニウムの溶接技能を習得した満15歳以上で、受験種類に対応する基本級の資格を所有する者
学科試験と実技試験をクリアして資格を取得することで、アルミニウムの溶接に必要な知識や技術を持っていると認められます。
ボイラー溶接士
「ボイラー溶接士の資格を取得していなければ、ボイラーなどの溶接を行うことはできない」と労働安全衛生法で定められています。
ボイラー溶接士の資格には、以下の2種類があるので、希望に適したものを受験してみましょう。
- 特別ボイラー溶接士:全てのボイラーと第一種圧力容器の製造・改造・修繕を行える資格
- 普通ボイラー溶接士:溶接部の厚さが25mm以下のボイラー、第一種圧力容器、フランジや管台の溶接が行える資格
特別ボイラー溶接士を受験するためには、普通ボイラー溶接士の資格を取得後実務経験を積み、一定の要件を満たす必要があります。
溶接資格なし、まとめ
溶接は、資格なしで行える場合がほとんどであり、資格が必要になるのは以下の場合です。
- アーク溶接やガス溶接の業務を行う場合
- ボイラーなどの溶接をするとき
- アセチレン溶接装置や集合溶接装置を使用するとき
このため、「DIYでの溶接を始めてみたい」という方は、基本的に資格は必須ではありません。
しかし、溶接の資格を取得することで、基本的な知識や溶接方法を身に付けられるメリットもあるため、資格取得に挑戦してみるのも良いでしょう。
資格取得の検討と併せて、「初めての溶接用品を揃えようと考えている」という方は、ぜひ通販専門店のWELD ALL(ウェルド・オール)の公式サイトをご覧ください。
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