溶接できる場所とは?用意するべきものや電圧も解説!
こんにちは、溶接棒・溶接機材の通販専門店 WELD ALL(ウエルドオール)です。
「どんな場所で溶接をして良いのかわからない…」と悩んでいる方は多いでしょう。
溶接をしたことがない方は、どんな場所で行えば危険ではないのか判断しにくいですよね。
今回は、溶接できる場所4選と、自宅で溶接できる具体的な場所についてご紹介していきます。
さらに、自宅に溶接できる場所がない場合の対処法、溶接をする場所に用意すべきものや確保する電圧についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
溶接できる場所4選
溶接を行いたい方は、以下4つの条件をクリアする場所を探していきましょう。
- 換気ができる場所
- 近くに燃えるものがない場所
- 感電の危険性がない場所
- 家族が近付かない場所
こちらでは、上記4点について解説していきます。
換気ができる場所
溶接する際は、換気できる場所でないといけません。
これは、溶接をするとヒュームや煙が発生するからです。
ヒュームとは、溶接によって空気中に発生する金属の小さな粒子のこと。
ヒュームや煙を吸い込むと人体に悪影響を及ぼすので、十分に換気ができることを確認しましょう。
近くに燃えるものがない場所
溶接を行う前に、近くに燃えるものがないかどうかチェックしましょう。
溶接中は高温の火花が飛び散り、可燃物に引火すると火災につながる危険性があります。
例えば、木材や紙などの燃えるものが周囲にあってはいけませんし、床や壁も不燃物でないといけません。
床に木屑が落ちていても危険なので、どんなに小さくても燃えるものがないか注意してみてください。
さらに、ガラスや樹脂も熱に弱く、溶接の火花によって溶けてしまうかもしれないので、心配な方はガラスや樹脂がない場所を選ぶことがおすすめです。
感電の危険性がない場所
感電の危険性がない場所を選んで溶接を行いましょう。
溶接材料や手が濡れると感電の危険性があります。
雨水などによって濡れない場所で溶接をすると良いでしょう。
家族が近付かない場所
家族が近づかない場所か確認して溶接を行うのも大切です。
溶接には危険がつきまとうため、家族の誰かが近づいた際に怪我をさせてしまう危険性があります。
自分自身の安全に気を遣うのはもちろんですが、周囲の安全も確保してから溶接を始めてみましょう。
自宅で溶接できる具体的な場所とは?
自宅で溶接できる具体的な場所の例は、以下の3つです。
- 駐車場
- ガレージ
- 庭
上記の場所であっても、前章で解説した通り「換気・可燃物・感電・家族の接近」をチェックしたうえで溶接を行いましょう。
「自宅に溶接可能な場所がないときはどうすればいいの?」という方は、次章を参考にしてみてください。
自宅に溶接できる場所がない場合は?
自宅に溶接できる場所がない場合は、最寄りの溶接体験ができる場所を探してみましょう。
溶接体験ができる場所なら、初心者の方でも気軽に溶接を始められます。
場所によっては子どもが溶接体験をできるケースもあるため、自由研究などにもぴったりですね。
「まずは自宅ではない場所で、試しに溶接にチャレンジしたい」という方にも、適した方法といえるでしょう。
溶接できる場所を見つけたら。用意するもの7つ
溶接できる場所を見つけた後は、以下の7つを用意してみましょう。
- 溶接機
- 溶接棒や溶接ワイヤー
- 遮光面
- 溶接用手袋
- 保護メガネ
- 呼吸用保護具
- 防護服
こちらでは、上記7つについてそれぞれ解説していきます。
溶接機
溶接機は、主に電気やガスによって稼働し、熱で金属を溶かして接合させるために使用します。
ガスを使用する溶接機はプロ向きの傾向があるため、まずは電気を使用する溶接機から選ぶのがおすすめです。
DIYで始めたいなら、アーク溶接機か半自動溶接機が良いでしょう。
溶接機の使い方や溶接の種類については、以下の記事でも解説しているのでチェックしてみてください。
溶接棒や溶接ワイヤー
溶接棒や溶接ワイヤーは、溶接機で複数の金属を接合させる際、溶かして溶接するための材料です。
被覆アーク溶接では溶接棒を使用し、半自動溶接では溶接ワイヤーを使用するのが基本です。
溶接棒は、溶接をするごとに溶けていくので、消耗品としてストックしておく必要があります。
溶接棒に関する詳細は、以下の記事を参考にしてみてください。
遮光面
溶接時は強い光が発生するため、遮光面を装着する必要があります。
手持ち型や自動遮光面といった様々な種類があるため、使いやすさや遮光率、ガラスの色などを基準に選ぶと良いでしょう。
溶接用手袋
溶接用手袋がないと溶接中に怪我をする可能性があるため、用意しておきましょう。
使いやすさはもちろんですが、火傷のリスクを避けるためにも、袖の長い手袋で耐熱性の優れたものがおすすめです。
柔軟性のある革の手袋や分厚い手袋など、数多くの製品があるので、好みのものを選んでみてください。
保護メガネ
保護メガネは有害な光から眼を守るための道具です。
普段眼鏡を使用している方は、併用できる製品を選ぶと良いでしょう。
呼吸用保護具
呼吸用保護具は、溶接時に発生するヒュームなどを口や鼻から吸い込まないようにするための道具です。
使い捨て式やフィルターを交換できる取り替え式の防塵マスク、電動ファン付きの呼吸用保護具などがあります。
防護服
火花で服に穴が空いたり火傷をしたりするのを防ぐため、防護服を着用しましょう。
燃えにくい素材のエプロンや、難燃防護服など、様々な製品があるので自分に合ったものを探してみてください。
その他の溶接便利グッズについては、以下の記事でも解説しています。
溶接できる場所で確保するべき電圧とは?
家庭用の溶接機は、「定格入力電圧が100Vのタイプ」「200Vのタイプ」「100Vと200Vを兼用できるタイプ」があります。
これらの溶接機を使用するには、自宅で使えるコンセントを増設しなくてはいけないケースもあるのです。
では、100Vと200Vのどちらの電圧で溶接機を動かすかについて解説していきます。
手軽に始めたい場合は100V
手軽に始めたい場合は100Vの電圧で溶接機を使用するのがおすすめです。
一般家庭では大体が100V用のコンセントなので、溶接機も100Vに対応しているタイプを選べば簡単に溶接を始められるでしょう。
一方、100Vの溶接機はパワーが不足するケースもあります。
「強度が必要な溶接をしたい」という場合、100Vでは心もとないかもしれません。
本格的に挑戦したい場合は200V
本格的な溶接に挑戦したい場合は200Vが良いでしょう。
200Vであれば100Vと比べてパワーがあるため、強度が必要な溶接にも対応でき、作業しやすくなるシーンも多いです。
しかし、自宅に200Vのコンセントが無い場合、コンセントを増設するなどの工事や電力会社との契約見直しが必要になるでしょう。
溶接できる場所、まとめ
「自宅で安全に溶接できる場所がないかも」と不安な方は、今回ご紹介した溶接できる場所4選や、自宅で溶接できる具体的な場所を参考にしてみてください。
溶接ができるようになるとDIYで作れるものが大幅に増えるため、チャレンジするメリットは大きいですが、危険があるということも十分に理解する必要があります。
安全な場所や用意するべきものを準備してから溶接を始めてみましょう。
「溶接グッズを揃えたい!」という方は、ぜひ通販専門店のWELD ALL(ウェルド・オール)の公式サイトをご覧ください。
プロ向けの商品や、DIYで活用できる溶接用品を幅広くご用意しております。