溶接保護具の種類と役割を知ろう!選ぶときのポイントも詳しく解説

こんにちは、溶接棒・溶接機材の通販専門店 WELD ALL(ウエルドオール)です。
溶接保護具は、トラブルを防ぎ安全に溶接を行ううえで欠かせない存在です。
保護具を準備する際は、まずどんな種類があり、各保護具にどのような役割があるかを知ることが大切でしょう。
また、溶接保護具選びのポイントも押さえたうえで自分に適した保護具を用意するのがおすすめです。
今回は、溶接保護具とは何かや、溶接保護具の種類とその役割、溶接保護具を選ぶときのポイントのご紹介をします。
さらに、溶接保護具が重要な理由についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
溶接保護具とは?

溶接保護具とは、溶接で発生する煙や火花、光などから身体を守るために着用する装備のことです。
粉じん障害防止規則第27条においても、「事業者はアーク溶接作業を行う労働者に有効な呼吸用保護具を使用させなければならない」とされており、溶接作業における保護具の重要性が示されています。(参照:厚生労働省 安全衛生キーワード アーク溶接)
溶接を安全に行ううえで欠かせない保護具には、溶接面・呼吸用保護具・溶接用手袋など様々なものが挙げられ、保護する箇所や目的ごとに種類があるので以降の章で詳しく見ていきましょう。
溶接保護具が重要な理由

溶接保護具が重要な理由は、以下の通りです。
- 溶接ヒュームの吸引を防ぐ
- 溶接の強烈な光から眼を守る
- 火花による火傷や火災を防ぐ
- 騒音から身を守る
- 感電事故を防ぐ
溶接で発生する煙状の金属の小さな粒子「溶接ヒューム」は、空気中に浮遊し吸い込むことで発熱や頭痛などを引き起こす有害な物質のため、適切な保護具の着用が必要です。
また、溶接保護具を使用しないことで、作業時に発生する強烈な光から、角膜炎・結膜炎・白内障などにつながったり、火花や溶接スパッタによって火傷や火災が発生したりする危険性もあります。
さらに、溶接の騒音は長時間さらされると聴力の低下を引き起こすリスクになり、溶接の感電も深刻な事故を招く可能性があるため十分な対策を行いましょう。
溶接保護具の種類とその役割

代表的な溶接保護具は、以下の11種類です。
- 保護帽
- 溶接面
- 保護めがね
- 呼吸用保護具
- 耳栓
- 溶接用作業服
- 溶接用前掛け(エプロン)
- 溶接用腕カバー・足カバー
- 溶接用手袋
- 安全靴
- スパッタシート
こちらでは、上記11種類の各溶接保護具の役割を解説していきます。
保護帽
保護帽(ヘルメット)は、高所作業などの現場で頭部を守るために必要な保護具です。
着用することで、物体の飛来や落下による衝撃だけではなく、転倒や転落時の衝撃、重機との接触事故からも頭部を守ることができます。
溶接面
溶接面は、強烈な光やスパッタから眼・顔・首を守るために欠かせない保護具です。
溶接面には、主に以下の4種類があります。
| 手持ち型 | 下部の取っ手を持って使用するタイプ。安価だが両手を使用する溶接では使えず、操作ミスによって光を直接見てしまうことも。 |
| かぶり形 | 頭に装着するタイプで両手を使用して溶接が可能。ヘルメットに装着するタイプもある。 |
| 自動遮光面 | 自動的に暗さを調整してくれるタイプ。アーク発生時には即座に遮光し、アークが消えているときは明るく見えるようになる。 |
| 革製遮光面 | 軽量で首の負担を減らせるタイプ。コンパクトに収納できる。 |
保護めがね
保護めがね(遮光めがね)は、強烈な光から眼を守るための遮光保護具です。
アーク溶接でスパッタから顔全体を守りたいときは溶接面を使用し、スパッタが少ないガス溶接で眼の保護を目的とする場合に保護めがねを使用するなど、状況に応じて使い分けてみましょう。
レンズは遮光度番号が大きくなるほど遮光度が高まり、濃い緑色になります。
呼吸用保護具
呼吸用保護具は、溶接ヒュームや粉じんを吸い込まないようにするためのもので、「電動ファン付き呼吸用保護具(PAPR)」と「防じんマスク」の2種類にわけられます。
電動ファン付き呼吸用保護具は、防護性能が高く楽に呼吸ができるという特徴が挙げられます。
また、防じんマスクには、軽量で装着簡単な「使い捨て式」とフィルタ変更できる「取替え式」があるので、用途によって選んでみてください。
耳栓
耳栓は、溶接による騒音から耳を守り、難聴や心理的ストレスを予防するために大切な保護具です。
特に騒音が85dB以上の環境で作業する場合、耳栓などの聴覚保護具を使用することが重要となります。
溶接では90dB以上の音が発生するケースもあるので、作業時間にかかわらず、基本的に用意するべき保護具だといえるでしょう。
溶接用作業服
溶接用作業服は、火花や紫外線から身を守るための保護具です。
「防炎」や「難燃」と明記されたものもありますが、燃えないことが保証されているわけではないので、専用の作業服を身につけていても着火して火傷を負わないように注意しましょう。
溶接用前掛け(エプロン)
溶接用前掛け(エプロン)は、火花やスパッタから胸部や腹部を守るための保護具です。
溶接用前掛けなしの場合、スパッタが当たると熱さと痛みを感じるうえ、服に穴を開けてしまうこともあるため用意しておくべき保護具といえます。
溶接用腕カバー・足カバー
溶接用腕カバー・足カバーは、火花やスパッタから腕や足を守るための保護具です。
腕カバーは火傷を防ぐだけではなく、現場での事故リスクを減らせる利点があります。
また、足カバーはスパッタが集まりやすい足元において靴の中への侵入を防ぐため、こちらも溶接には欠かせない装備といえるでしょう。
溶接用手袋
溶接用手袋は、手を火花やスパッタによる火傷から守るための保護具です。
「手首が露出する短いサイズ」「手首まで保護できるサイズ」「腕まで保護できるサイズ」があり、火傷を防ぎたい部位ごとに選ぶことが可能です。
また、長時間溶接でも疲れづらい「3本指タイプ」や、指を使う作業がしやすい「5本指タイプ」もあります。
安全靴
安全靴は、高温の火花・熱い材料が原因の火傷や、油や金属によって足を滑らせる事故を防ぐための保護具です。
より安全性を高めるために、一般的な安全靴ではなく、溶接専用の耐熱性に優れた革製のものを用意することが重要です。
「スニーカータイプ」「ブーツタイプ」があり、製品によって保護できる範囲が異なります。
スパッタシート
スパッタシートは、溶接で飛び散る高温の火花やスパッタを受け止める耐熱シートで、火花から人や設備などを守るための保護具です。
軽量で持ち運びやすいことが特徴であり、必要なときに容易に養生することができます。
飛散防止に役立つ「火花を付着させるタイプ」と、後処理が楽になる「火花を弾くタイプ」の2種類があります。
溶接保護具を選ぶときのポイント

各溶接保護具を選ぶときのポイントは、以下の通りです。
| 保護具名 | 選ぶときのポイント |
| 保護帽 |
|
| 溶接面 |
|
| 保護めがね |
|
| 呼吸用保護具 |
|
| 耳栓 | 現場の騒音レベル(dB)から、防音保護具のNRRの値を引いたときに「80~84.9dB」に収まる製品を選ぶ |
| 溶接用作業服 |
|
| 溶接用前掛け(エプロン) |
|
| 溶接用腕カバー・足カバー |
|
| 溶接用手袋 |
|
| 安全靴 |
|
| スパッタシート |
|
溶接保護具、まとめ

今回は、溶接保護具とは何かや、溶接保護具の種類とその役割、溶接保護具を選ぶときのポイントなどをご紹介しました。
「溶接機材を揃えられる専門店を探している」という方には、溶接棒・溶接機材の通販専門店WELD ALL(ウェルド・オール)がおすすめです。
プロ溶接からDIYまで幅広く活用できる商品を取り揃えており、小ロットから購入できるので、ぜひWELD ALLの公式サイトで商品ラインナップをご覧ください。
